| 11.経営理念 |
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経営理念 ビジネスで大きな成功を収めるには高邁な理念や高い志が必要だ。「理念なんかでは人は動かない。」そう言う人にこそ、人間はなぜ行動するのかを考えて頂きたい。 ■ビジネスは人間のなせる業である 全ての会社が高い理念のもとに設立されるわけではない。むしろ、「ひともうけしたい」、「人に使われるにはもういやだ」、「自分の力を試してみたい」というような理由で会社を興す人の方が多い。 また、高い理念や志がなくてもビジネスは成功する。ビジネスアイデアが時流に乗っていたり、特別な技術を持っていたり、顧客や多くの人脈を持っていたりすることでビジネスは成功する。 しかし、大きな成功を収めている会社をみると、そこには必ずといっていいほど高邁な理念や高い志がある。逆に、いつまでたっても利益や売上だけを目標にしている会社はその成功におのずと限界がある。なぜだろう。 それは、詰まるところビジネスとは人間のなせる業だからだ。人間の気持ちを考えてみれば、大きな成功に高い理念や志が必要なことが分かる。お客様と従業員。この二つの視点から、理念や志の重要性を考えてみたい。 ■人間は自己中心的な存在だから・・・ 今までに何度も、「企業の第一の目的はお客様に選んで頂ける商品やサービスを提供すること」であると書いてきた。お客様は自分が幸せになるために商品やサービスを探しているのだから、お客様のことを第一に考えている会社がお客様から選ばれるのだ。会社の第一の目的が売上や利益だと言っているような会社は、どこまで行ってもお客様から選んでもらえない。 人間の目は節穴ではない。会社の売上や利益を上げるための手段として「顧客第一主義」を掲げている会社と、本当にお客様に役立とうと思っている会社は簡単に見分けがつく。営業担当者の行動や気配りが違うし、商品やサービスへの細やかな配慮がまるで違うのだ。 会社に「世のため人のため」というような利他的な理念や志があり、それが徹底され従業員に浸透している会社は強い。お客様がそんな会社を離すはずがないからだ。 逆に不祥事をおこしている会社はどこもお客様をほったらかしにしている。自社の利益やメンツが最優先で、お客様の幸せは二の次なのだ。 人間は自己中心的な存在である。ついつい自分のことばかり考えがちになる。だからこそ、大きな成功を収めるためには、経営トップが常に利他的な理念を説き、それを全従業員に徹底させていなければならないのだ。 ■あなたの会社の従業員は自分の仕事に誇りを持っていますか 人は何のために働くのだろうか。当然生きてゆくため、お金をかせぐためだ。ただ、金のためだけに働く人はどう行動するか。できるだけ効率よく働こうとする。つまり、給料が飛躍的にあがらないのなら、給料が下がらない範囲で楽して働こうと考える。金のためだけに働くのだったら、だれだってそうするだろう。 経営者はそのような人達に、「もう少し頑張ったら給料を上げてあげるよ」といったアメを与えたり、「どうしてもっと真剣に仕事をしなんだ」とこっぴどく叱りつけるというムチをあびせたりして従業員を働かせようとする。しかし、アメをいくら増やしても仕事自体へのやる気にはつながらないし、ムチはその刺激が作用している時しか機能しない。アメもムチも限界があるのだ。 多くの人は金のためだけに働いているわけではない。人が仕事自体にやる気を出す時、それはその仕事が自分にとって意味あるものだと感じる時だ。だれかに感謝される、だれかの役に立つ、世界一になる、だれもできなかったことに挑戦する、自分を成長させてくれる、そんな時、人は自分の仕事が意味あるものだと感じる。 利益を上げ給料を増やす。これもりっぱな目標だ。否定するものではない。しかし、人間が人間として自らに誇りを持てるような高い志、これこそが人が主体的に動きだす大きな要素なのだ。
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