| 4.リストラ |
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リ ス ト ラ 日本では、「リストラ」が「首切り」の意味で使われている。だが、本来「リストラ」は人員整理を意味する言葉ではない。「リストラ」は「リストラクチャリング(Re-structuring)の略で、”Re”は「再度」を、”structuring”は「構築」を意味する。つまり、「リストラ」の本来の意味は「事業の再構築」なのだ。 ■ 事業縮小型のリストラは必ず黒字にする覚悟が大事 「リストラ」の意味は「事業の再構築」だが、大幅に経営状況が悪化している会社は先ず流れている血を止めなければならない。皆の給料を少しずつ減らし、ボーナスもなくし、ボーナスが出せないので社長がポケットマネーで寸志を配ったりする。 このこと自体は悪いことではない。社長の人柄に頭が下がる思いをすることもある。けれでも、このような対応では事態が一向に良くならない場合が多い。 事業縮小型のリストラでは絶対に黒字にすることが大切だ。ただ、大胆な人員整理や給与削減は、一つ間違えれば訴訟や労働組合の組織化など非常にややこしい問題に発展する危険性もある。 しかし、やらなければならない。その時に一番大切なのは、リストラして必ず黒字転換するという社長の覚悟である。 訴訟などという大問題にならなくても、大胆なリストラは従業員のやる気をそいでしまうのではないかとの不安を持つ人も多い。しかし、黒字にするために社長が覚悟を決めて事を行った場合、骨のある社員が辞めることは殆どない。 ずるずると中途半端な対応をされるより、危機感を持って大胆なリストラを行い、絶対黒字にするという社長の覚悟を示される方が社員は安心する。そして、利益が出れば従業員に還元する制度を作り、本当に黒字化させて、皆の我慢と苦労に報いればいいのだ。 ■ 事業を再構築するために前向きに考えよう 流れる血を止めたら、次は拡大型事業再構築だ。人員削減を含む事業の縮小戦略だけでは企業を再生させることは難しい。既存事業の戦略の見直し、新規分野への進出などで売上を増やさなければならないのだ。 V字回復で有名な日産も、国内の工場を閉鎖する一方で、新型車の投入を増やしたり、海外の新工場建設を決定するなど、事業の拡大戦略を採ってきた。 「そんなことは資金力のある大企業だからできるのだ。」と思われる方も多いと思う。確かにそうだ。しかし、ないものを嘆いていても始まらない。我々金のない物は知恵を使うしかないのだ。 考えようによれば、我々は多くの資産を持っている。多くの中小企業の社長さんにはビジネスの才覚がある。事業を興し大きくしてきた経験と自信があり、苦しい時を乗り切ってきた覚悟と迫力がある。長いつき合いの顧客があり、頼りになる人材と人脈がある。持てる資産を活かす知恵を使おうではないか。 ■ 事業を再構築に必要な5つのチェックポイント 経営においては「これをやれば絶対に成功する」というような定石はない。いろんな種類の成功の方法があり、また同時にいろんな種類の失敗の原因がある。経営とは、実際に仕事に取り組みながら、その場その場で最も正しいと思われる方法を選んでゆくことなのだ。
しかし、会社を経営し、事業を成功に導くために、頭に入れておいた方がよい基本的な考え方がある。事業を再構築するために、もう一度あなたの会社の経営における基本を確認してみよう。 1.顧客第一主義 事業の成功はすべて顧客との関係によってもたらされるものであり、それ以外ではありえない。事業に成功するためには「顧客に選ばれる商品やサービスを提供する」以外にないのだ。我々は常に「市場や顧客が価値あると考えているものは何か」「進んで対価を払ってもらうためには何をしなければならないか」を考えなければならない。 「お客様を幸せにする」こと以外に事業を成功させる方法はない。お客様の不満やニーズに焦点を合わせることにより新規ビジネスの芽も見えてくるのだ。
あなたの会社はお客様に感謝されていますか? 2.重点主義 企業が失敗する最も多くの理由は、たくさんの事をやろうとすることだ。勝つためには、戦略的・経済的に意味のある市場に的を絞り、集中的に資源を投入し、市場シェアを奪い、主導権を握らねばならない。顧客に対して真に価値あるものを提供できるのはリーダー的存在の会社である。 何かに集中しNo.1を目指そうとすると、人の気持も乗ってくる。市場一のサービスや商品を提供している会社の従業員は自信と誇りを持っている。 あなたの会社は「これが売り物です」というものを持とうとしていますか?
3.完全主義 企業はより大きくなることを目指すのではなく、より優れたものになることを目指さなければならない。品質・サービス・コスト・スピードにおいて最高のものを提供できなければ競争には勝てない。成功している企業の社員は、最高のものを提供することに熱意を持っている。 また、企業をより優れたものに成長させるために必要なのは、企業人としての基本の徹底である。挨拶、清掃、整理整頓、安全、約束・ルール・指示命令を守るなど、企業人にとっての基本がきっちりとできなければならない。業績の悪い会社はおしなべて挨拶や清掃が出来ていない。 あなたの会社には最高でないことに恥ずかしさを感じる企業文化がありますか?
4.成果主義 営利企業にとって大切なことは、成果をあげることである。利益が出ていれば、組織の多くの問題は解決する。結局、企業にとって最後の決め手となるのは業績なのだ。 従い、企業のトップは成果を出すこと、目標を達成することに強く拘わらなければならない。中小企業に伺うと、「売上と粗利」の簡単な数値目標と、それを達成するための精神論的な重点方針が3項目程度書かれているにすぎない所が多い。 数字を細かく分析した上で戦略を練り目標を立て、その目標達成のための具体的な行動計画がない。 あなたの会社では、具体的な目標を立て、トップと従業員がその目標達成に強く拘っていますか?
5.人間主義 一人で成果を出すなら一人が努力すればいいが、組織で成果を上げるためにはチームで協力する必要がある。相手を尊重し、相手の話に真摯に耳を傾け、率直に語り合えなくてはならない。相手の人間性を理解し、相手へ配慮し、進んで同僚を助ける気持がなければならない。 また、何かを達成する上で最もたいせつなものは情熱である。目標達成への意欲、競争に勝つことへの熱意など、人間の持つ感情的なエネルギーが大切なのだ。 あなたの会社では従業員のやる気や人間性を高める工夫をしていますか? 以上 |